人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ネットで見かけるニュースに対して、あれこれ好き勝手なことばかり言ってます。基本褒めません。


by qwertyui777

専業主婦嫌い

・・・な人は、多いと思う。
専業主婦とババアは社会のお荷物であると吐き捨てたげな某都知事もいる。
正直私も「いいご身分だ」と思ったこともある。

しかし。
先日、TVでごくフツーの男性サラリーマンの育児休暇中の密着番組を見て考えが変わった。

乳幼児子育て中の専業主婦は、その辺の企業戦士の100倍は大変だ。

なにしろ2時間おきに泣き叫ぶ為睡眠なんか取れるはずのない24時間体制で戦争状態。
仕事なら数日後にはやり遂げた充実感といくばくかの給金が得られ、うまくいけば会社や同僚からなにかしらの声もかけてもらえるだろうが、そんなもんはいっさい無い。
尚かつ十数年後に子育てに失敗したとみなされたときはすべて責められる重責を負う。
その上、社会から隔離され、それらの苦痛と重責にはまったくの価値を示してもらえず「当たり前のこと」としか呼ばれない。
なんてやりがいのない仕事なんだ。

そりゃもう「母性」ナドというわけわからん有り得んような宗教的言葉でだまくらかすしかない作業だろう。

悪いけど、子供を産まない女性の増加は仕方ないと思う。
専業主婦になって社会の罪悪のように云われる第一歩となりかねない『出産・育児』という戦場に赴きさんざ苦労しても何の収入も名誉も得られない仕事に従事するより
子供を産まず社会人としてそのまま働き続けた方がよっぽどやりがいがあるに決まってる。
「これだから専業主婦は」とひとからげに罵られずに済むし。

男性サラリーマンで、育児休暇を取る人を私は尊敬する。
私には出来ない。
2時間おきに泣き叫ぶ赤子を24時間あやし続ける仕事も私には出来ないし、
終わりがいつ来るのかもわからず自分の努力や裁量で報われるわけではない仕事も私には無理だ。
第一、
「あの人は仕事もしないで子育てなんかしてる」
「一日中子供と遊んでさえいればいいのね。楽でいいわねぇ。」
「いいご身分だよね」
「働かなくてもいいんだもんねぇ」
「社会から離れるのって恐くない?」
「もう社会には戻って来れないんじゃない」
と云われるのにも耐えられない。
(上記TVで、育児休暇中の男性サラリーマンが実際に云われていた。)

もちろん、専業主婦よりも働きながら育児をする母親の方が更に大変だということは認める。
しかし、これらの社会的悪意に晒されながら尚かつ24時間子供の面倒をみないといけないという作業は、子供嫌いの私には想像を絶する作業だ。
会社で仕事してる方がよっぽどいい。
会社で仕事をしている時間だけでも子供からは解放されるし、その間「仕事をしている」という社会人としての充実感や満足感を得られる。
たとえ仕事が子育てとおなじくらい辛くても、少なくともやりがいと収入だけはあるのだし。
だから、私は、子育て中の専業主婦だけは尊敬する。

・・・世の母親に感謝。
by qwertyui777 | 2005-07-11 04:32 | 社会